どうなっても知らんよ!
ボクは比較的子供の頃からひとりで何かをするのを好む性格だったのですが、妹のほうはとても社交的で感情にうったえかけるわかりやすい子供でした。それが功を奏するときもあれば、何ら功を奏さないときもあります。
たとえば、欲しいオモチャがあったとします。ボクは少ない小遣いをコツコツ貯めてほしいものを買うという性格で、子供が10円玉と100円玉ばかりで支払っているのを見て、店員さんがおもわず値引きしてくれることもありました。しかし妹のほうは違います。親と一緒にいるときを見計らって、ほしいものがある店の前で座り込みです。
で、「ほしいーほしいー、かってーかってー」の連呼。
最初は親もなだめすかすのですが、この妹のヤツはどうも強情でなかなか親のいうことを聞きません。店員さんも困り果てます。で、親の最終通告です。
「もう帰るからね。そこにいつまでも座ってなさい。
どうなっても知らんよ!」
恐ろしい。。。子供からすれば、いったいどうなるのか、親に見捨てられれば、もう生きていけませんよ。恐ろしいのひとことです。これで強情な妹もあきらめます。命をかけてまで、オモチャはいらんのです。
さて、我々が普段目にする広告のほとんどが、この「どうなっても知らんよ!」系のものが多いということをご存じでしたか?
「自動車保険、いまのままで大丈夫ですか?」
(なんかあったときにどうなっても知らんよ−!)
「興味が無い人は見ないでください」
(見なかったら損するんでしょうか....?)
「覚醒剤やめますか、人間やめますか」
(怖すぎですね...)
人に何かを強制させるときには恐怖心を煽るのが一番で、これを「ネガティヴ・フレーム」といいます。これと反対に「ポジティヴ・フレーム」というのがあります。「これをすれば、こんな良いことがあるよ!」みたいな感じで、人を育てるときや継続的に効果を発揮させるにはこちらの方が効果的のような気がします。いわゆる、「ほめて育てる」です。
ネガティヴ・フレームは特効薬とはなりますが、そんなに長く効果を発揮しないようで、その場限り、実際におもちゃ屋の前で泣き叫ぶ子供に、大人は毎回最後通告を突きつけて黙らせるしかありません。
逆にポジティヴ・フレームを使った場合、オモチャを見つけてその前に立ち止まった瞬間、アクションを起こす前に、すかさず、
「これ凄くいいオモチャだね、欲しいね、でも今は買えないよ、えらいねー、欲しいのにがまんできるの!すごいね!
あなたは大きくなったら、とてもエライ人になるよ!」
本気にした子供はおとなしくなるし、これまたこの言葉を本気にして本当にエライ人になるかもしれませんよ。まぁ、こんなに事は簡単にすむとは思いませんが、子育てに於いても性格とか人それぞれなので、いろいろ試してみて一番効果的な方法をとるというのが科学的でよろしいような気がしますね(笑)。
さてさて、皆さん!実は☆とても素敵なニュース☆があるのです。
6月下旬頃になりますが、ピアノアルバムの配信を開始します。
日本の歌謡曲やポップス
50曲を一枚のアルバムに収めて
iTunesにて
☆期間限定2週間のみ☆
50曲入りアルバム
500円!
2週間のみの配信なので、
これを逃すと2度と
この価格では
手に入りませんよ!
(ネガティヴ・フレーム)
通常価格だと5枚組で7500円が
たったの500円
しかも
期間中にこのアルバムをゲットすると
さらに後で20曲が無料でもらえるんです。
(ポジティヴ・フレーム)
詳しくはこちらをご覧ください!
という感じで消極的にふたつのフレームを使ってみました(笑)。
50曲 2週間、期間限定500円は本当の話ですよ!
皆様が、どうやってボクのような無名音楽家にいきついてくださったのかは存じ上げませんが、そうやって見つけてくださった皆様に感謝の気持ちを込めてのプレゼントなのです。
後で知った人は、
どうなってもしらんよー!
なのですよ。
追記。。。
iTunes配信担当者から下記のような連絡が来ました。
お世話になっております、XXです。
期間限定の販売についてですが、 現状サイト側からの要望や営業側で施策を組む対象となった タイトルのみ対応させて頂いております。 誠に恐縮ですが、レーベル様からのご要望でのタイトルにつきましては 対応させて頂いておりません。
また、現在iTunes配信のアルバム最低価格は750円からとなっており、500円での配信は残念ながら承ることができません。
代替案として、新しい企画を考えました。こちらをご覧いただきたいと思います。