カミデのブログ

日夜、創作と修行、音楽製作にあけ暮れる、音楽家の生活

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楽して「うふふふ...」

 「鼻毛を抜くと死ぬこともある」という記事が、Facebookで2374回シェアされて「いいね」の数は何と42万です。笑えます。コレを見てボクは「深爪したら手が腐って落ちることもある」という記事を書こうかと思いましたよ。

 

  ボクはFacebookはあまり好きではありません。あれをやっているとものごとを深く考えることをせずに、どんどん馬鹿になっていくような気がするんですよ。鼻毛を抜いて死ぬ確率との死なない確率はどうなのかとか、実際死んだ人はどれくらいいるかとか考えずに、鼻毛を抜くと高い確率で死ぬかのような印象を与えるコメントを記事につけて拡散する人がいて、結局この記事のリンク元の広告収入が上がるようになっているんですよね。まぁ、確かに鼻毛抜きは衛生上は良くないと思いますがね。。。

 

 そんなんでどうでもいいやんーってひとは、もうどうでもいいんでしょうけど、深く考えずに、そうか!それは大変だ!とかいってすぐに反応する癖がつくとそれが習慣化してしまって、でたらめな情報も真実として記憶の中ではひとつの情報として残る場合があるんですよ。

  

 脳は実は怠け者で何でも「楽して」できるように手持ちの情報をつなぎ合わせてショートカットを選ぶことを好みます。そうすることで人類は効率化というモノを手に入れました。いわゆる熟練の職人のカンというものはショートカットの集積ですね。熟練の職人さんは長年苦労した結果、正しいショートカットを手に入れて「楽して」できるようになったわけです。 

 普段の生活での直感というものはあてになりません。あれは脳が楽をしようとして手持ちの情報をつなぎ合わせているだけですから、よほどたくさんの正しい情報の集積が無い限り直感はまやかしと思っていいですね。

 

 Facebookなどで、でたらめな情報をたくさん集積することによって、でたらめなショートカットが完成する恐れも十分あるということなのです。

 

  脳が楽をしようとする傾向があるということは、人間そのものも楽することは大好きなわけです。こういった特質を広告業界が見逃すはずはありませんね。「楽して痩せられる、楽して金儲け、楽して英会話」、コレも3大「楽して」ですよ。昔からこういった広告は手を変え品を変え使われてきました。特に最後のは今も平然と広告やってますよね。本気で外国語を学んだ人からしたら、んなわけないでしょうが!ってすぐにわかるんですが、本気でやり遂げた人がまわりにいないとつい信じてしまうんですよね。

 

 人は自分の知らないことに対して。「知らない」とは正直にいわず、それが真実かどうかも確かめようとせず、自分の知りうる憶測のもとに全てを説明しようとする傾向があります。これに希望的観測というものが付いてしまうと、ついつい信じたくなる方へと流されてしまいます。楽して「うふふふ....」という妄想がどんどん膨らんで、ついつい手を出してしまうのですが、実際にはたいしたものは手に入りません。結局時間とお金を無駄にすることのほうが多いのです。

 

 何事のおいても「楽して」できるまでには、最初はそうとう「苦労して」そういったスキルを手に入れたということですよ。自分が外国語を学んだときもそうでしたし、楽器の演奏もそうですよ。そして今後においてもスキルアップするためには、「楽して」何かを習得できる方法なんて無いと思っています。

 

 

PS....

 ちなみに今回のこの記事は、相当「苦労して」書きましたよ。記事のほとんどを書き終わったところで、ネットの接続が外れたみたいで保存ができずに消えちゃいました。で、気を取り直してもう一度最初から書き直しました。「楽して」というタイトルの記事を「苦労して」書くというのも笑える話ですが、何かをやり遂げるには、めげることのない「意思の力」というものも必要かと思いました。たぶん、この部分を書くために消えたんかなっと良い方に解釈しています(笑)。

 

 

 

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